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 010228A  Bメロ 

 (意訳)残念な事だけど自分より才能ある人間はこの世の中にたくさんいて、どんなに努力をしても得られないモノをすでに持っていて、羨んだり尊敬したり真似したりしながら少しでも近付けるようがんばって、自分にもう少し才能と欲望と気力と体力が欲しくて、それでも自分より才能がある人間というのはたくさんいて、だけど勘違いな人も同じくらいたくさんいる。



 010228B  海へと 

 朝靄の中を走るのは、気持ちがいい。いつも充満している排気ガスもなく、濡れたアスファルトであがる水飛沫の音や、湿った空気の臭いが心地よくて、たぶんそれはあの海辺の道と似ているからかもしれない。湿った大気がねっとりと素肌にまとわりつく。早朝なのでまだ車も少なく、自然とスピードが上がる。大気の水分を弾き、もっと霧の奥へ、靄の向こうへ、あの海へ。スピードを上げれば上げる程、まとわりつく水滴は弾け飛び、服を剥ぎ取り、皮や脂肪を溶かし、骨を洗い流し、あの海へと近付いていく。



 010223B  実録尿管結石日記 

 こんにちは、脱石男です。こんな事(病気、怪我)なんて滅多にないので今後の為に記録しておきます。自分の為に。

 ■12月18日〜:なんだか腰、背中が痛くなる。腰痛になちゃったのかな、寒いしな、などと軽く思っていたが実はこれは序曲だった。
 ■12月24日:日曜日。クリスマスイブ。だけど会社で仕事の予定の日だった。目が覚めてしばらくテレビ見ながらウダウダしていたら急に下腹部が痛くなる。ギューッとした痛み。ただの腹痛だと思いそのままゴロゴロとしていたが、なかなか治まらない。むしろジワジワと締め上げられるように痛みはますばかり。そのうち治まるだろうと2、3時間ほど悶どりうちながら耐える。が、そのうち耐えられなくなる。ジッとしていられないほど痛む。歩けないほど痛む。叫びたくなるほど痛む。トイレに入ったら血尿が出た。マジでヤバイと思い、もう恥も外聞も関係なく救急車を呼んだ。
 ひとつめの病院ではあまりの痛みに嘔吐したり、新人看護婦がレントゲンを何回も失敗して撮れなかったり、点滴をうまくつけられなかったり(後で服の中から落とした針が出てきた)、結局そこは外科じゃないからと他の救急病院にいく事になったが、痛みでそれどころじゃなくよく覚えてない。
 ふたつめの病院で診察、レントゲン、点滴、採尿などなどする間も、痛みは治まらずこのままだと発狂するのかもしれない。なんて思っていたら「これは尿管結石かもね」といわれた。なにソレ? 痛みながらもずっと盲腸だと思っていたのに。それにしても痛い。どうしようもなく痛い。となりに子供が寝てようとかまわず呻き、マクラカバーを破くほど握りしめる。やっと痛み止めをしてもらう事になり、看護婦に座薬してもらったけどそんなの平気。この痛みが治まるならホントに恥も外聞もない。昔、両足骨折をした事があったけど、その方がまだ平気だった。だってその時は泣かなかったし。
 そのうち痛み止めが効いてきたのかだんだん耐えれる程度の痛みになってきた。3本目の点滴うちながらしばらく安静にしていると、会社から携帯に電話がかかってきたので状況を伝える。数時間してやっと痛みも治まったので、入院する事なく帰れる事に。気分は悪いままだったけど、とりあえずそのまま会社に向かう。が、また痛みだす。会社で悶絶。仕事なんて出来るわけもなく、すぐに家に送ってもらい痛み止めして寝る。
 ■12月25日:グッタリと目覚め、しばらくするとまた締め上げる痛みが。すぐに座薬。もうあの苦痛は絶対にヤダ。昨日の病院に検査をしに出るが、電車の中でも下腹部の違和感に気が気じゃなく、ずっと歯をくいしばった顔をしていた。長い検査の結果はやっぱり尿管結石。たっぷりと薬を貰いすぐに家に帰って後はひたすら寝続ける。6時間毎に痛み止めするも、四六時中違和感が治まらない。もちろん仕事なんて出来る状態じゃなく、タイミングよく?会社はもうすぐ長期休暇なので、このまま休む事にする。後はよろしく。
 ■12月26日〜1月3日:1日平均3本の痛み止め。たまに痛みで悶えうったり。違和感のため集中力もなく何にもする気が起きず、テレビをボーッと見続ける毎日。何を見ていたのかすら覚えてない。もちろんゲームも読書も出来やしない。ちょっと調子がよくても、いつ痛みだすかわからないので外出も出来ず。飯はコンビニ弁当かカップラーメンばかり。そして水分大量摂取。血尿大量放出。年末年始も関係なし。この間に発した言葉は「温めてください」だけ。あとは呻き声。
 ■1月4日〜8日:1日平均1本の痛み止め。だんだん痛みの度合と周期が弱まってきた。近所友達の家で食べた出前ピザがものすごくおいしく感じた。後はずっとひきこもり。1度だけ強烈な痛みがあったが、スッと何かが抜けるように治まりその瞬間体内で水分がジョボジョボと流れるのを感じた。
 ■1月9日〜:仕事始めの日。なんとなく調子がよかったので出社。その後も平日はあまり痛まず。仕事が始まると痛まないだなんて(何回かは会社で痛み止めして寝たけど)。痛みは何故か土日にやってくる。痛み止めして1日中安静にしてばかり。鬱。
 ■2月〜:1、2回だけ違和感を感じる程度の痛みが。けど、その箇所もかなり下がってきている。けど安心は出来ない。油断はならない。と気が気じゃない。が馬車馬のように仕事。
 ■2月19日:朝トイレで違和感を感じる。奴は近い、もうすぐだ、と水分大量摂取。そしてそして、ついについに。日付変わって2月20日午前1時。会社のトイレで奴は出た。コロンとかカランでなく、ポロっと。4mmくらいの石コロが。鉱物の結石のようにデコボコした石コロが。しかもちょっとVの字に尖ってやがる石コロが。出た時はマジで嬉しかった。ちょっと感動もした。これでもう痛みを恐れる事もない。ありがとうありがとう。夕日の河原でケンカした後2人で寝転び空を見上げる時のように、その石コロに対しても情が湧いていた。?。
 ■2月20日:午前中、病院へ石コロを渡しに。検査結果は2週間後。病院を出てやっと、ああ終わったんだと実感。だけど徹夜明けなのでタバコはマズかった。

 尿管結石について(勝手な解釈による):腎臓、上部尿路などに石コロが出来る病気。その石コロで尿の流れが塞がれ、腎臓や尿管が風船のように膨らみ痛みが起こる。自分の場合も痛い時は下腹部がプクっと膨らんでいた。原因は特定されていないそうです。が、なりやすい体質とか遺伝はあるらしい。ウチの父親も経験していたし。ちなみに痛みの度合と周期と期間は人それぞれ。場合によっては陣痛より痛いって。陣痛知らないけど。治療方法としてはレーザーや管入れたりして粉砕、または水分とって自然に任せて押し流す。自分はもちろん後者です。あと、女性でもなるそうです。次はあなたの番ですね。がんばってください。とか言いつつ再発性が高いのが気になる…。というわけで、(影で笑っていようとも)みなさんありがとうございました。ボクは元気です。



 010223A  雲より高くまだ遠く 

 つまらぬ雑音を引き離すよう、思い通りに事が運べるよう、己が信じた事だけ出来るよう、誰にも追いつけないくらいに速く、上手に、効果的に、先へ先へと行けたらいいのに、所詮ロウで固めた鳥の羽根。



 010219  - 



 わすれてなんか、ない





 010214  今年こそ下駄箱の中に 

 馬車馬はとりあえず一山越えました。だけどまた別の山が目の前に。走れ馬車馬。そろそろ再始動。
 お得な石情報:今だ出ず(痛む箇所はかなり下になったけど)



 010203  このページ用意しといたはいいけど 

 いっぱいいっぱいなんですってば。
 今だ石出ず痛みも再発するし。


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